音楽は、目には見えません。
けれど、不思議なくらい鮮やかに、記憶や感情を呼び起こしてくれます。
ふと耳にしたメロディーで、
昔の景色や、大切な人との時間を思い出した経験はありませんか?
私はずっと、
ハンドベルという楽器で「音の美しさ」だけではなく、
“心の奥に残るもの”を表現したいと思ってきました。
その想いから生まれたのが、
「凛」と「想」です。
「凛」は、静けさや透明感、心が整っていく感覚。
張りつめた冬の空気のような、澄んだ美しさを。
一方の「想」は、記憶やぬくもり。
香りとともに蘇る思い出のように、懐かしさや、人の心の温度を。
私自身、あるとき着物の桐箱を開けた瞬間に漂った匂い袋の香りから、
母の記憶が一気に蘇った経験がありました。
もう会えないはずなのに、
香りが、その存在をそっと連れてきてくれた。
その時、
「記憶は消えていないのだ」と感じたのです。
音楽にも、同じ力があると思っています。
だから私は、
ただ演奏するだけではなく、
誰かの記憶や人生に寄り添える作品を残したい。
「凛」と「想」は、
そんな願いから始まったプロジェクトです。
ハンドベルという楽器は、まだまだ知られていない可能性を持っています。
私はこの楽器を通して、
“癒し”だけではない、
繊細な感情や深い表現を届けていきたいと思っています。
聴いてくださる方それぞれの心の中で、
自由に景色が広がっていく作品になりますように。
そして、
ふと立ち止まりたくなった時、
そっと寄り添える音でありますように。
この度、初めて私の音楽に、「香り」を添えるイベントを開催することにしました。
古民家サロン「音と香りとお話と」
ご興味を持ってくださったお一人お一人に、お会いできるのを楽しみにしております。
MI-KO 藤田美千子 (ハンドベルソロ奏者)
株式会社奏音楽企画















