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大所高所

Shaer
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今までなかったものを作りだすのは、それはそれは、大変なことだとわかってはいた。

見たこともないものを買う決断をするのは、とっても勇気がいることと想像していた。

でももっと大変なことに、やっかいなことに、気づき始めている今日このごろ。

このクラウドファンディングと、真剣に向き合う毎日の中で、残念な現実を目の当たりにした。

新しいものを受け入れるとき、当たり前だけど、それまでの常識とぶつかることになる。

私の作っているものは、今までの世界を変えるために、これからの未来のために作り出したものだから。

いいなと思う人がいる反面、今までなかったのだから、必要ないと思う人もいるだろう。

変化を受け入れるのが、怖い人もいる。未知というものには、多少の不安はつきものだ。

変わることを、新しいことを受け入れることを、怖がらないでほしいと願っている。

現状維持では、ハンドベルの世界は変わらない。

それどころか、音楽という世界から取り残されてしまうかもしれない。

私は奏者という立場で、講師という立場で、この楽器の素晴しさを、楽しさを伝えていくことが私の使命と思っている。

音楽は練習なしには上達しない。だからその環境を整えたい。

そんな当たり前のことを、当たり前にすることが、どうしてこんなに難しいのか。

練習しなくていい楽器なんてない。練習しなくてもいいなんて、講師が言ってはいけない。

楽しみで音楽をするということの中には、できなかったことができるようになるという楽しみもきっと含まれているはず。

私だって、この年になっても、練習や努力で人間は成長することを日々感じている。

楽しみながら、上手になるための手助けをするのが講師だと思う。

ハンドベルを取り巻く環境を、この楽器の未来を憂いてしまう今日だった。

あと40日。少しでも多くの方に私の想いが届きますように。

ハンドベル奏者:藤田美千子

紙粘土で作ったハンドル部分の試作品。藤田が作りました。

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