クラッパー(振り子)がキャスティング(鐘の部分)に当たることによって、音が鳴る楽器のことを、「ハンドベル」と呼びます。
イングリッシュハンドベルも、ミュージックベルもハンドベルです。
では、何が違うのでしょうか?
イングリッシュハンドベルは、ミュージックベルに比べ、まず重いです。
低音はベルも大きく、中高音になるにしたがってベルが小さくなります。
ミュージックベルは、厳密には多少違いがありますが、一見するとほぼ同じ大きさに見えます。
一番の違いはクラッパーの仕組みで、イングリッシュハンドベルのクラッパーが一方向にしか動かないのに対して、ミュージックベルはクラッパーがバネでできているので、全方向に動きます。
ミュージックベルは、どの方向に振っても音が出るので、演奏しやすいといえますね。
それに比べ、イングリッシュハンドベルは、正しい向きにクラッパーが当たらないと良い音がでません。
そういった意味でも、初めての方はイングリッシュハンドベルで音を出すことが、なかなか難しいと感じるかもしれません。
そして一番の違いは音色でしょうか?イングリッシュハンドベルの深く美しい音色に比較すると、ミュージックベルはかわいらしい音色です。
どちらのベルにも良さがあり、それぞれ好みや用途で、選んで演奏すると良いと思います。
私は、ミュージックベルをボランティアの場でよく使います。
演奏を聴いて楽しんで頂くのは、イングリッシュハンドベルですが、みなさんに参加していただいて、演奏を楽しんで頂くには、軽くて鳴りやすいミュージックベルが活躍します。
楽譜が苦手でも、ミュージックベルに色付きのシールを貼って、分かりやすくしたり工夫すると、初めての人でも演奏出来てしまうのが、ミュージックベルの良いところ。
気軽にハンドベルを楽しんで頂くには、ミュージックベルは大活躍です。
お子様たちにも、大人気ですね!
イングリッシュハンドベルの音色には、かなわない部分もありますが、ミュージックベルオンリーの演奏も、とっても美しいものです。
音色を聴きくらべるのも、とっても楽しいですね。